皆さん、テントってお手入れしてますか?
もしくは、今までお手入れされたって方いますか??
私も今まで、それなりの回数キャンプをしてきましたが、正直テントに関しては本格的なメンテナンスをしたことがありませんでした^^;
もちろん、汚れたときは拭き取っていましたし、あまりにも汚れがひどい場合は洗ったりといった手入れはしてきました。
そもそも、アウトドアで使うモノですし、普段の手入れといったらこれくらいのことで通常は事足りると思います。
けどね〜
最近は雨キャンプのとき、ついにテントの撥水性が落ちてる!?って感じることに(゚∀゚)
それを感じることになったMSRのハバハバnx。
私のキャンプでもヘビロテで、通算何十泊もしてきたので無理もないか...(その内、雨に打たれたのも10回以上は確実)
チョット面倒だし、なかなか腰は重かったのですが、大切な幕なのでこのままではいけない!と思い、自宅でお手入れすることに。
その結果、撥水性も復活し、我ながら満足のいく結果となりました。
今回は、
①汚れを落とすための洗濯
②撥水剤を塗る
といった、主に2つの工程でご紹介していきたいと思います(^^)
セルフでのメンテナンスからテントの撥水性が復活するまで。
ぜひご覧になってください(^_^)
目次
じつは違う!撥水と防水について
まずはじめに、テントやタープの防水性と撥水性について。
どちらも雨などの水で濡れることから守るために施されている加工ですが、厳密にはすこし違いがあるようで。
防水加工 | 水を浸透させないよう、幕体の裏側に施される加工 |
撥水加工 | 水を弾くよう、幕体の表側に施される加工 |
このことから、私たちが目に見えて確認しやすいのは撥水性であり、アウトドアショップなどで購入できるテントのメンテ用品も撥水剤であることが多いです。
今回も撥水性の復活ということでお話させていただきます^_^
メンテナンス前の状態
まず、今回のメンテナンスで使用したテントがこちら。
冒頭でもお伝えしたとおり、MSRのハバハバNXというテントです。
非常に軽量なバックパックテントなので、オートキャンプだけでなく登山にも数回の使用歴あり。
春夏秋冬、晴れの日も激しい雨の日も身を守ってくれた、とても愛着のある幕です(*^^*)
このテントについての詳しい内容はコチラ↓
そして、今回メンテナンスするのは、インナーテントとフライシート。
専用グランドシートも所持していますが、防水性の劣化は感じておらず、今のところは浸水してくるような心配がないので今回は見送ることにしました。
インナーテントの底は汚れが目立ちますね〜
今回、撥水性の劣化を感じたのが、やはりフライシート。
直接雨に打たれるとこなので当然ですが、一番目に触れる部分でもあるので気づきやすいでしょう。
上の写真は、実際に雨の日にキャンプしたときの様子です。
写真でお分かりいただけるか微妙ですが、黄色い丸で囲んだ部分に雨粒を弾かず、染み込んでしまったようなところが確認できます。
ちなみに、この状態でも浸水してくるようなことは一切なく、キャンプ自体は快適に過ごすことができていました。
とはいえ、このまま放っておくのも嫌だったのでメンテナンスすることに!
おこなったメンテ方法
今回メンテナンスするにあたって用意したのは、こちらの2つ。
テントを洗うための洗剤・・・グランジャーズ 防水・撥水ウェア用クリーナー
塗るタイプの撥水剤・・・THE HASSUI ZAI
テントが汚れたままで撥水剤を塗っても効果が少ないので、洗うための洗剤はパタゴニアや街のアウトドアショップでも見かけることの多いグランジャーズの洗剤をチョイス。
グランジャーズからはダウン用など、何種類かの洗剤が販売されてますが、ポリ系のテントなら防水・撥水ウェア用クリーナーでいいかと思います。
肝心の撥水性を復活させる撥水剤に選んだのは、名前もそのまま「THE HASSUI ZAI」笑
こちらは関西で有名なアウトドアショップ、Orange本店でオススメされ、購入したもの。
正直、値段はお高いですが、アウターや靴などテント以外にも使用でき、フッ素系の撥水剤となっています。
THE HASSUI ZAIさんのホームページを参考にしたフッ素系の特徴は以下↓
シリコン系 | 生地の表面をコーティングするようなイメージ 撥水力はあるが持続性に欠ける |
フッ素系 | 繊維自体に浸透させる 通気性を保ちつつ、撥水力も長く続く |
前置きが長くなりましたが、それでは実際のメンテ方法をご覧ください(^^)
まずはテントを洗濯
①フライシート
お風呂で洗おうかとも思いましたが、小型のテントだし、ニトリで購入した大きめの洗面器があったので、外で洗うことに。
ウェア1着にキャップ1杯(50ml)とありましたが、ここは目分量でコップ2杯!(笑)
こんな感じでざっくり洗う感じ。
とくにデリケートになる必要はないと思います(^^)
1回洗った後の水を見てみると、けっこう汚れが目立ちますね(・o・)
フライシートなので直接地面に触れたりしたことは少なかったはずですが、意外にもこれだけの汚れが付いていたのですね。
幕体に洗剤が残っていると良くないので、すすぎもしっかりと。
この日は3回くらいすすいだかなぁ。
最後にすすいだ後の水を見ると、すっかりきれいになっていました(^o^)
②インナーテント
インナーテントに関しても同じように洗剤を入れ、手洗いを実施。
インナーテントでポイントなのは、チャックを開けて裏返し、表裏ともに洗うこと。
また、底の部分など汚れがひどい場合は、スポンジでこすり洗いしてもOKかと思います。
やはりフライシートに比べると、やや汚れが目立っていました。
あとは同じようにしっかりとすすぎをおこなって洗濯は終了!
撥水剤を塗る前は十分に乾燥させる必要があるため、自宅前で乾かすことに。
フライシートはカーポートに吊るし、インナーテントはポールを組み立てて乾燥させました。
ご近所トラブルにならないよう、ロープで固定するなど風で飛ばされない対策もお忘れなく!
生地の縫い目部分や底などは乾きにくいので、しっかりと乾燥したのを確認してください。
テントが倒れたりしないよう注意しながら、傾けて乾燥させてもよいかと思います。
撥水剤を塗る
今回選んだTHE HASSUI ZAIを塗る前には少々準備が必要。
まず、フタがかなり固い^^;笑
何かでこじ開けないとなかなか開けることができないと思います。
あと、撥水剤が入った缶から空の専用スプレーボトルに移し替える必要があるのですが、これがやりづらい!
缶の口が大きく、専用容器の口は細いため、そのままで移し替えるのは無理(-_-;)
私は柔らかめのペットボトルを半分に切り、それを使って移し替えしましたが、正直ここはメーカーさんの配慮が欲しかったと感じました^^;
インナーテントとフライシートが別々になったダブルウォールテントの場合、フライシートに撥水剤を塗る作業がやりづらいと思うので、キャンプするときと同じようにインナーテントに装着してしまったほうが手っ取り早いと思います(^^)
あとはスプレーボトルで撥水剤をテントに吹きかけ、まんべんなく塗り拡げていくだけ。
ポイントとして、綿のタオルだと撥水剤を吸収しすぎてしまうため、マイクロファイバータオルの方がよいみたいです!
作業としてはとくに難しくないですが、撥水剤の液ダレに注意してくださいね。
1ヶ所に対して多く吹きかける必要はなく、薄〜く塗り拡げるイメージでOKかと思います^_^
ホントならインナーテントの底部分も塗ればよかったのですが、今回は撥水効果の低下が目立っていたフライシートのみで終了。
撥水剤を塗り終えたら、そのまま乾燥へ。
しっかりと乾燥したのを確認して作業は終了!
作業開始が遅かったので辺りは暗くなっていましたが、なんとか乾いていました(^^)
表面の色が元通りになり、触ってサラサラしていれば大体OKですかね。
メーカーさんのホームページには、晴天時で2〜3時間とあったので、わりと乾燥に時間がかかる印象。
効果を検証。結果はいかに!?
お手入れから数日後、運良く!? 雨キャンプになった日があったので、撥水効果を試してみました。
いかかでしょう??
写真では伝わりにくいかもしれませんが、全体的に撥水効果は復活したような♪
なんと言うか、1つ1つの雨粒が立ってるようなイメージですね(*^^*)
もう一度、撥水剤を塗る前後を比較するとこんな感じ。
メンテ後は水が染み込んでいたような部分も無くなり、雨を弾いてくれてます。
メンテ後の状態を動画でも。
雨に濡れたテントを軽く叩くと、しっかりと弾かれた雨粒がスーッと流れるように落ちていってます。
イメージ的には、車のガラスに使う「ガラコ」を塗った後みたいな感じですかね(^^)
(余談)こんなサービスもありますよ
その名もTENT CLEANING.COMさん。
私自身、利用したことがないのでレビューすることはできませんが、ネットでもわりとヒットしますし、テントクリーニング界ではかなり有名なメーカーさんですよね(^^)
キャンパー2万人が選んだという謳い文句もあるように、利用者も多く、提携してるキャンプ場もあるくらいなので信頼は置けそうなメーカーさんです。
正直、料金は安くはありませんが、自分でメンテナンスする手間と撥水剤を購入するお金を考えたら利用する価値はあるかと思います。
大切なテントをメンテして長く愛用しよう!
キャンプに使うギアってたくさんありますが、テントって雨風をしのぐモノですし、とくに登山なんかだとほんとに命を守るギアだと感じます。
なので、やっぱテントってキャンプでは核となる大切なギアなんだなぁと(^^)
今回実施したメンテナンスは、難易度的には高くありませんが、時間もかかるし、正直面倒なところ...
でも、実際にメンテしてみてバッチリ雨を弾いてるテントを見てると、やって良かった〜と思いましたし、気持ちいいですよね(*´∀`*)
今回のような小さめのテントなら、自分でも充分メンテナンス可能!
逆に、ツールームなど大型のテントなら、クリーニングサービスを利用してもいいかもしれませんね(^^)
今回使用した撥水剤の他にもたくさんの種類があります。
ご自身のテントの大きさなどを考え、選ばれてもいいかもしれませんね^_^
最近テントの劣化を感じてきた方、ぜひお試しあれ(^o^)/