昨年末あたりからプライベートが忙しかったり、パソコンの調子が悪かったりで、新しい投稿が遅くなり大変申し訳ございませんm(_ _)m
さて、皆さんはキャンプで焚き火をするときに使う薪ってどうされてますか??
おそらく最も多い答えは、「キャンプ場で購入」ではないでしょうか!?
薪は多くの場合、1束単位で販売されており、キャンプ場によって多少のバラつきはありますが、1束500円〜600円ってとこですね。
そして、木の種類としては針葉樹(杉)が最もポピュラーですかね(^^)?
少なくとも、私の住む奈良県は吉野杉が有名な場所なので、”薪といえば杉” って感じで、キャンプ場で広葉樹は滅多にお目にかかれません。
焚き火に使う薪が広葉樹がいいのか?
はたまた針葉樹がいいのか?
って話は今回置いておくとして、キャンプ場で販売されてる薪は価格的に高いのか?
調達方法はどうすればいいのか?
ってことをお伝えできればと思っています(^_^)
今回はそれを考えるべく、父親の友人にも協力いただき、実際に故郷でもある吉野の山から切り出した木で薪を作ってみました。
ほぼ1日がかりの作業で薪はどれくらい作れたのか?
労力はどれほどのものだったか??
という視点から、キャンプで使う薪問題について考えたいと思います(^^)
薪作りの1日
ある日の午前10時ごろ。
父親と一緒に約束の山へ到着。
すでに父親の友人さんが作業を始めていました。
朝早くからスミマセン^^;
はじめにお伝えしますが、今回薪を作るために頂く木は、父の友人が所有する山に生えてる木でもともと伐採する予定だったものであり、無駄に切ったものではないので悪しからず。
山では木を効率よく育てるため、あえて計画的に伐採する必要があるのです。
そして今回頂く木は杉です。
父の友人は数日前から伐採作業をされていたみたいで、あらかじめ薪に使いやすいよう、長さ40cm程度に小切ってくれていました。
これだけでもかなりの量(゚∀゚)!
まずは小切られた丸太を斧で割る!
怪我をしないように注意しながら、必死に次々と割ります(^_^;)
今回の丸太は直径30cm前後だったので、薪として使いやすいよう6等分ほどに割りました。
そして、程よい大きさになった薪を紐で1束ずつにくくります。
地味ですが、この後に運び出しがあるので大切な作業です。
ちなみに薪割りと1束にくくる作業を父と2人で行いましたが、けっこう大変でした^^;
じつは今回の山、直近まで車が進入できない場所であったため、薪の運び出しは父の友人が用意してくれたマシンをお借りしました笑
とはいえタイヤは1輪のみで、手作りの電動マシンなので、自分が安全に操縦できる量をコツコツと運ぶことに^^;
このような道で薪を運ぶ必要があったので、これまたなかなかの作業です。
実際には見た目以上の傾斜があったり、足元が悪いので(・_・;)
冬ともなると山は日が暮れるのが早いので、早めに撤収へ。
出来上がった薪は全部でこんな感じ♪
こうして見ると達成感がありました(^o^)
ただ、先ほどのままでは薪としては不十分で、しっかりと乾燥させる必要があるので、空き家になってる実家の空きスペースに移動させることに。
昼間に1時間弱の休憩を挟み、作業すること約5時間。
出来上がった薪は、大きさの差はあれど合計30束ほど。
1束500円とすると15000円分!
そう思うとこれまた達成感(^O^)笑
薪を作るために必要なこと
先ほどのとおり、今回は自分たちでほぼ1日かけて薪を作りました。
しかし、実際はそう簡単にできることではありません。
ここでは、薪作りに何が必要なのかについて考えてみたいと思います(^^)
安全に関する知識とスキル
今回使用した道具で主なものは、チェーンソーと斧。
そもそも、立っている木を切り倒す作業自体が、当然素人にはできるものではなく、相当な危険が伴います。
(今回木を切り倒してくれた父の友人は、地元で林業に従事するプロです)
今回は、すでに木が切り倒された状態からスタートだったので早かったですが、そうでなければそう簡単に作業は進まなかったでしょう。
ちなみに、チェーンソーを個人的に使うにはとくに資格を必要としませんが、業務として使用する場合には、法令で定められた特別教育を受ける必要があります。
いずれにしても、教育を受けた経験豊富な者がいないと木の伐採は不可能でしょう。
また、斧に関しては特別な資格を必要としませんが、やはり使い方を誤ると危険なモノです!
私は過去に斧の使い方に精通した方からレクチャーを受けたことがあり、子どもの頃から薪割りの経験もあったので、今回も怪我なく終えることができました。
やはり、薪の割り方にもいくつかポイントがあるので、誰でも簡単に始められるというわけではありません。
最近はキャンプでも薪割りをする方を見かけますが、やはり最初は正しい知識をお持ちの方と一緒におこなうべきだと思います。
山(木)に対する認識
冒頭でもお伝えしましたが、今回は父の友人が所有する山へお邪魔し、必要でなくなった木を頂いて薪を作りました。
当然ですが、山は誰かのもの。
私有地であれ、公有地(国、都道府県など)であれ、必ず所有者がいるのです。
もしも勝手に山に入り、誰かの所有物である木を取ってこようものなら、それは泥棒と同じこと!
山の木を無断で取ることは、窃盗罪にあたる。
ということを認識しておく必要があります。
当たり前のことのようですが、最近はあらゆる場所でキャンプをする人が増え、ゴミの放置問題なども深刻化しているので、ここで再確認をしておきますm(_ _)m
キャンプ場の薪はほぼ適正価格!お金で安全を買って楽しいキャンプを
以上のことを見ていただいた上で、キャンプ場で販売されてる薪は高いと感じましたか?
それとも安いと感じますか?
たしかにキャンプ場によっては、ちょっと高すぎるよ〜ってことがあるのも事実です。
あえて名前は伏せておきますが、1束この大きさで800円!?
なんてことがあったり(・・;)
いくらが適正価格かと聞かれると、薪1束の大きさにもよるので難しいところですが、私個人の感覚では1束500円〜600円くらいなら妥当かなぁと思います。
中には束ではなくて、1箱やカゴで販売してるキャンプ場もありますね(^^)
今回の薪作りでは、大人3人がほぼ1日動いて約30束という結果でした。
山やチェーンソーに精通した方がいて、そんなもんです。
あとはチェーンソーの燃料、山から薪を運び出すための機械(車の停車位置まで遠い場合)、薪を運ぶ車(現実的に考えると軽トラックなどが必要)などが必要になってくるでしょう。
もしも、薪の原料となる木のすぐそばに車を停車できる状況であれば、もっと効率良く、楽に薪を作れたかなぁと感じました。
今回の経験を踏まえて私が感じた結論。
「キャンプ場の薪の価格は、決して高くない」ということ。
もしも、薪作りに必要なスキルや道具、保管場所があり、環境が整っているなら自作することも選択肢としてアリだと思いますが、大多数のキャンパーさんは難しいのが現実ですよね。
今回私が伝えたかったことは、薪を自作する or しないというより、キャンプ場で販売している薪の価値です。
薪を焚き火や薪ストーブに使う1つの材料(商品)として見た場合、一見高そうにも見えますが、じつはその裏には山から木を切り出し、使いやすい大きさの薪にするまでの苦労が存在します。
どんなことにも、裏には必ず誰かの働きがあるはずなのでね(^.^)
あとは、薪作りには危険な作業が伴うこともお分かりいただけたなら嬉しいですね^ - ^
誰かが作ってくれた薪に感謝しつつ、安全を買ったという気持ちでキャンプを楽しみませんか!?
それでは良い焚き火Timeを(^O^)