キャンプで使うクッカーにフッ素加工は必要か!?
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皆さんはキャンプでどんなクッカーをお使いでしょうか?

筆者の場合、キャンプの回数を重ねるにつれ、料理を頑張らない派キャンパーとなってしまいましたが笑

 

今までいろんなクッカーを購入しては買い換えを繰り返し、ようやく自分に必要なクッカーたちが固まった感じです。

ある日、クッカーを買い揃えていく中でふと頭をよぎったのが、フッ素加工ってあったほうがいいのか?という疑問。

自宅で料理をする鍋やフライパンの場合、おそらく多くの方がフッ素加工が施されたものを使っていますよね!?

では、キャンプの場合ならどうでしょうか?

調査したり、統計をとったことはありませんが、個人的見解ではフッ素加工なし派が多いような気はします。←全くもって不確かですが...(^_^;)

そもそもフッ素加工があるかどうかを気にしていない?という説もあったり。

 

今回の話が、これからキャンプを始めるにあたってクッカー選びに迷っていたり、買い換えを検討している方などに向け、少しでも参考になればと思っています。

フッ素加工ってなに?

初歩的なお話で恐縮ですが、フッ素加工ってなんなんだ?ってところから。

こちらフッ素加工があり・なしの2つのクッカーを並べたところです。

上の写真でいうと、右がフッ素加工あり、左がフッ素加工なしの鍋。
ちなみに、どちらも材質はアルミ製です。

 

近づいて見るとこんな感じ。

上のフッ素加工ありの方は、鍋の表面に黒いフッ素加工が施されています。

フッ素加工とは、クッカーの表面にフッ素樹脂を塗膜する加工のことで、調理する物がくっつきにくくなったり、滑りがよくなるといった特徴があります。

 

ちなみに、テフロン加工という言葉を聞いたことがある方もいるかと思いますが、テフロン加工とフッ素加工は実質同じものらしいですね。

テフロン加工というのは、アメリカのデュポン社という企業が登録している商標のことらしく、デュポン社によってフッ素樹脂加工されたものをテフロン加工と呼ぶみたい。

別に知らなくてもいいことだけど、ちょっとした豆知識ということで笑

 

下のフッ素加工なしの方は、鍋の表面に何も塗膜されておらず、アルミそのまま!って感じ。

表面はよりつるっとした印象ですね。

調理した使用感の違い

フッ素加工について理解を深めたところで、実際に調理してみるとフッ素加工の有無によって使用感はどれくらい違うのか?という点を見ていきたいと思います。

と言っても調理というレベルではありませんが、今回は①米を炊く②肉を焼くという2パターンで使用感の違いを比べてみたいと思います。

 

それではまず、「米を炊く」から。

米を炊いてみた編

まずはこんな風にフッ素加工あり・なしの鍋に研いだ米を入れ、水に浸します。

なるべく公平になるよう、水に浸す時間はどちらも30分とし、同じガスコンロで炊きました。

 

余談ですが、キャンプで米を炊く場合、火にかける前に水に浸しておく(できれば30分くらい)ことが成功の秘訣です(^-^)

 

<フッ素加工あり>

ご飯の仕上がりに関してはバッチリ!

お米の芯も残っておらず、程よいおこげが食欲をそそる炊き上がりです( ^∀^)

 

ご飯を全てすくってみましたが頑固な焦げつきはなく、米のでんぷん成分がくっついているのみで、この後洗うのにさほど苦労はなさそうな予感。


<フッ素加工なし>

こちらもご飯の炊き上がりはバッチリで、非常に美味しく炊けていました。

おこげも焦げすぎずにちょうど良い感じ♪

お米の味が分かるほど繊細な舌は持ち合わせていませんが、2つの鍋で炊いたご飯の味に関しては同点と評価したいです(^∇^)

 

ご飯を全てすくった際も思ったより頑固な焦げつきはありませんでした。

ご飯をしゃもじですくう時に「フッ素加工あり」の鍋と比べると、微妙にとれにくい?と思いましたが、フッ素加工なしが不利と感じるほどでもないかと。

 

ご飯を上げた2つの鍋を比べると、この時点ではフッ素加工ありの方が微妙に汚れは少ない印象ですね。

 

使った後は当然メンテも必要ってことで、炊飯後の鍋を洗う際に両者で違いはあるのかを比較します。

ご飯を炊いた後はこべり付いたでんぷん質が取れにくいので、2つの鍋に水を張り、10分ほど置いた後に洗ってみます。

 

まず「フッ素加工あり」の方から。

食器用洗剤を使用し、ごく普通のスポンジで洗ったところすぐに汚れは落ち、ストレスなく終了。

 

続いて「フッ素加工なし」の方。

先ほどと同じ条件で洗ったところ、米のこびりつきが少しあるものの、何度か擦るときれいになりました。

 

結果

ご飯の炊き上がり・使用後の洗いやすさのどちらも大差はないが、フッ素加工なしの方が米のこびりつきは残りやすい。

 

肉を焼いてみた編

今度はフッ素加工あり・なし両者のフライパンで肉を焼いてみます。

どこのスーパーにも売ってるようなタレなしの肉を焼いた後、続けてタレ付きの肉を焼いてみました。

どちらのフライパンにも小さじ1杯ほどのサラダ油をひき、同じガスコンロを使って調理(実験?)開始!

 

<フッ素加工あり>

当たり前ですが、肉は美味しく焼けました笑

タレ付きの肉も焼いたので、使い終わった後はそれなりの焦げつきが発生している模様^^;


<フッ素加工なし>

こちらも肉は美味しかったです(←当たり前^^;)

ただ、焼き終わった後の焦げつきはけっこうひどい!?

黒〜い焦げつきがべっとりついてます(°▽°)
これに関してはフッ素加工ありと比べて、汚れ方がひどいかなぁという印象。

 

あらためて両者を比べるとこんな感じ。

こうやって見比べると、やはりフッ素加工なしの方が焦げつきが多い印象で、洗うのに苦労しそうだな〜って感じですかね(^^;)

 

それでは、肉を焼き終わった後の「フッ素加工あり」のフライパンを洗ってみることに。

食器用洗剤をスポンジに付け、水に流しながら洗うとすっきりときれいな状態に!

 

フッ素加工の恩恵もあってか、それほど苦労せずに焦げつきは落ちました。

 

引き続き「フッ素加工なし」の方も同じように洗いました。

結果的にはきれいになりましたが、黒い焦げつきは強くて、けっこう力を入れてスポンジで擦らないと取れず、わりと苦労しました(・_・;

 

結果

肉の焼き上がりに差はないが、油汚れを落とす際にはフッ素加工の方が有利。

 

それぞれの特徴

メリット デメリット
フッ素加工あり ・物がひっついたり、焦げ付いたりしにくい

・フッ素加工には寿命がある
・高温に弱い

フッ素加工なし

・ギアそのものの寿命が長い
・高温に強い(直火もOK)

・焦げ付きや変色が起こりやすい

 

先ほどの結果を踏まえ、ここでフッ素加工の有無についておさらいしたいと思います^_^

それぞれの特徴をまとめたところ、大体こんな感じでしょうか。

 

まず、フッ素加工ありのクッカーは、調理する物がひっついたり、焦げついたりしにくいのがメリット!

先ほどの比較でもお伝えしたように、調理する際の焦げつきや使い終わった後の洗いやすさを考えると、フッ素加工ありの方がやや有利かな〜と感じます。

 

その一方、高温に弱いのが気になるところ。

コンロで普通に調理する場合はさほど気にしなくてもよいでしょうが、キャンプで直火料理がしたい!って人には不向きと言えるでしょう。

フッ素加工のクッカーを高温で使用すると、フッ素加工の塗膜が劣化するというのがNGの理由らしく、加工そのものが剥がれてしまう原因にもなるそう。

これは筆者がキャンプで使用してきたスノーピーク ヤエンクッカー(フッ素加工あり)の写真ですが、表面の一部にフッ素加工の剥がれが見られます。

使用期間は5年ってところでしょうか。
直火での使用は一度もありません。

 

使用頻度にもよりますが、このようにフッ素加工には寿命があるということを理解しておかなくてはなりません。

もちろんクッカーとして使うことはできますが、フッ素加工の焦げ付きにくいというメリットが感じにくくなるし、何気に剥がれたフッ素加工が料理に混じってないかも気になりますよね(^^;;

 


 

フッ素加工なしのクッカーの場合、そもそもフッ素加工されてない分、寿命が長いのが強み。

本体が少々凹もうが、半永久的に一生使っていける代物だと思います!

また、高温による劣化を気にする必要がないため、こんな風に直火料理だってできちゃう!!

よりワイルドにキャンプ料理を楽しみたいっていう人にはフッ素加工なしの方が向いているかもしれません。

 

デメリットを挙げるなら、料理の仕方にも左右されるでしょうが、やはり焦げつきなどは起こりやすいかなと思います。

とくに油汚れを落とすには少し苦労するというのが正直なところです。

 

また、クッカー内側の底などに変色は付きもの。

 

これはフッ素加工なしのスノーピーク アルミパーソナルクッカーセットですが、鍋底を中心に変色が見られます。

洗剤できれいに洗って収納する前の写真なので、普通に使うとこれくらいの状態になると思っておいた方がいいです。

 

とはいえ、次に使用するには全く問題なく、単に見た目だけの話です。

つけ置きなどすればもっときれいになりますが、一回使うとこんな感じになるため、毎回そんな面倒なことをする人は普通いないでしょう。

 

個人的にはきれいすぎるより、多少のエイジングがある方が使い込んでる感じがして好きなのですがね、、、

いつもきれいな状態で使っていたいという方は、少し気になるかもしれませんね。

 

ちなみに、汚れが落ちにくいからといってアルミ製クッカーに金たわしを使うのは禁物です!(フッ素加工の有無に関係なく)

金たわしで強くゴシゴシ擦ると細かい傷が入り、そこから腐食してしまうので注意しましょう。

洗うときはスポンジ or たわしで汚れを落とすようにしてくださいね(^ ^)

それぞれの特性を理解して、楽しいキャンプ料理を♪

今回はクッカーのフッ素加工の必要性について焦点を当ててみました。

以上の内容を読んで、皆さんはどう思われたでしょうか??

2つのクッカーを比べてはみましたが、1つの結論として出すのは難しいなぁというのが個人的見解。

というのも、両者にはそれぞれ良いところがあり、「キャンプスタイルによって使い分けをする」みたいな考え方があってもいい気はします。

例えば、あまり凝った料理はせず、クッカーも比較的コンパクトになるソロキャンプなら「フッ素加工なし」でいいだろうし、数人分の料理をする、使い終わった後の労力を減らしたいファミリーキャンプなら「フッ素加工あり」という選択肢も十分ありだと思います。

 

いやいや、そんなこと言われたら迷う(@_@)

どっちか1つに決めて!と、もし言われたなら「フッ素加工なし」です(^O^)!(これは完全に個人的意見です)

 

実際、筆者はフッ素加工あり・なし両方のクッカーを所有していますが、キャンプで使うならフッ素加工なしでいいかと思います。

もちろんフッ素加工されてることのメリットもありますが、逆になくてもそこまで困るほどではないし、無骨に長く使えるフッ素加工なしのシンプルなクッカーでいいかなぁと。

 

これは、皆さんのキャンプスタイルに答えがあるのかも!?

今回の実験で使用したクッカーは以下のとおり↓

ぜひご検討する上での判断材料に^ - ^

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