またまた久々の投稿となってしまいました。
今後もできる限り記事をあげていきたいと思っているので、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
さて今回は、キャンプの基礎知識的な内容でお送りします。
当サイトを立ち上げてからというもの、本来ならお役立ち情報みたいなことをお伝えしたいという思いが強かったので、今後はこのような記事をもう少し増やせていけたらなぁとも思っています(^_^)
そして今日はタープの設営方法について。
皆さん、オートキャンプではタープをお使いの方も多いかと思いますが、設営で考えていることや気をつけていることは何かありますでしょうか?
設営はできるものの、なんかしっくりこないなぁ〜とか毎回苦労しているという方はいないでしょうか??
もちろん、回数を重ねればそれなりに上手くはなっていくものですが、何事にも正攻法というか、根拠みたいなことはあるものです(^^)
ネットでの情報収集が容易な今の時代、そんなことはもう知ってるよ〜
って方も多いかもしれませんが、今回はいちキャンパーの経験から積み上げてきた意見として参考にしていただければ幸いです^_^
目次
今回使用したのはコレ!
テンマクデザインのムササビウイングコットンバージョンというタープ。
タープの形にはヘキサやレクタをはじめ、今やほんとにたくさんの種類がありますが、ムササビウイングはその名の通りムササビが羽ばたいたような形状で、ヘキサには近いものの先端が尖っていて、その反対側がへっ込んだような形。
うまくは説明しにくいのですが、このタープについては過去にご紹介しているので、よろしければ以下もご覧ください(^^)
タープの形が変わっても、基本的に設営方法が大きく変わることはないので、今回の内容は使えるものだと思います(^.^)
それでは本題の設営方法へ♪
設営の実際
まず前提として、今回は主に1人で設営する方法をご紹介していきます。
私自身が幼い子どもを連れ、2人だけでキャンプに行くことも多く、どうしても1人で設営を完了しないといけないことがあるからです(^^;;
もちろん2人で設営する方が簡単な部分もありますが、1人で設営することができれば、誰かに手伝ってもらえない状況になっても対処することができるので、覚えておいて損はないと思います(^o^)
また、張り方についても様々な方法がありますが、今回は最もスタンダードと思われる、ポール2本で立ち上げ、周囲を張り綱で設営する方法でお伝えします。
場所決め〜設営準備
最初はなんと言っても場所決めから。
設営スペースとしては、タープの大きさ+前後2m・左右1mくらいの余裕をみておけば大丈夫かと思います。
ここはポールの高さによって変わってきますが、タープ下の居住性を考えると2m前後で設営される方が多いのではないでしょうか(^^)!?
もちろんポールが短ければ、設営スペースも少なくて済みます。(例えばポール1.5mならタープの大きさ+前後1.5mあればOK)
あとよく言われるのは風向き問題。
現場で風向きを調べるには吹流しを置いたり、草などを飛ばしてみる方法がありますが、こればかりは設営後に向きが変わる場合もあるので、じつは難しい対策^^;
調べずとも体感的に風が強いなぁ〜と感じる日には気をつけてますが、私の場合、そうでない場合はサイトの形や自分が見せたい(写真を撮りたい)方向を優先して設営してしまうことが多いです。
とはいえ、谷あいや海沿いなどのキャンプ場で、比較的同じ方向から強い風が吹いている時には意識して設営したほうが良いでしょう^ ^
その場合、前後のポールと風向きが平行になるように配置し、タープの中を風が抜けることを意識してください。
タープやポールは横殴りの力(風)に弱いので( ゚д゚)
場所と設営する向きが決まったらタープを広げます。
先ほどのように完全に広げた方が必要スペースや設営後の向きが把握しやすいですが、慣れてくると半分折りの状態でもOKです。
後でポールを立ち上げると、自然とキレイな状態になるので(^^)
しばしば、せっかくタープを置いたのに風で飛ばされて面倒...てなことも(*_*)
そんな時はペグなど適度な重さのモノを置いたり、軽くペグ打ちしておくとやりやすいですよ♪
また、地面がぐちょぐちょだったり、泥汚れが気になる時は、最初にブルーシートなどを敷いておくのも1つ。
タープやテントの大きさに近いブルーシートを1枚持っておくと、何かと役に立つんです^ - ^
メインの張り綱ペグダウン〜ポール立ち上げ
いよいよここから本格的に設営へ。
まず、ポールを立ち上げるためのメインの張り綱の設営ですが、これに関して、私が知るかぎり以下の2パターンがあります。
上の図はタープとポールを地面に置き、そこに張り綱をどのように広げて置くかを表した様子です。(要はポール立ち上げ前の様子です)
この違い分かりますか??
ポールを立ち上げるためには二股の張り綱が必要なんですが、どちらもポールに対して左右45°になるように設定しています。
Bパターン・・・張り綱を左右45°に開きつつ、張り綱とポールの底が直線で結ばれる長さに設定する。(左右ともに直角二等辺三角形になる) ポールと張り綱=1:約1.41
ポールの長さを1とした場合、Aパターンだと張り綱の長さも1。
Bパターンだと張り綱の長さは、三平方の定理から√2(≒1.41)。
つまり、Aパターンだと、ポールの長さに合わせてから左右45°に開いている分、張り綱の長さはBパターンに比べて短くてすみます。
私は数学が得意ではないですし、これ以上難しい話は必要ないかと思いますが、結論から言うと個人的にはAパターンでいいかと思っています(^_-)
理由としては、、、
①できるだけ張り綱が短い方が、サイトの設営スペースも少なくてすむ。設営も容易。
②過去の悪天候下でのキャンプにおいても、耐風性などの問題はなかった。
てな感じです(^^)
ここで話が長くなってしまいましたが、以下Aパターンでの設営で続けていきます!
これはポールと張り綱左右の長さを合わせた状態です。
ただここで問題なのは、今回のように自在金具の位置が上になりすぎること。(自在金具がポール先端に近すぎる状態)
ポールに対して張り綱が長すぎる場合にこうなるのですが、何が問題かと言うと、後々張り綱を張る時に、自在金具の引きしろが無く、テンションがかけられないんですよね(>_<)
このまま設営しちゃうと、いざ立ち上げというときに、
あっ!引きしろが無くてポールが立ち上げられない(゚o゚;; なんてことになっちゃいます。
そんな面倒なことにならないよう、事前準備を。
そこでご紹介するのが、私的2つの対処法!
ともに、自在金具が張り綱の真ん中くらいの位置にくるようにしておくと問題ないです。
①の方法は、ポールの先端に引っかけるに新しいループを作り、張り綱を短縮する方法。
これだと、二股の張り綱でも一度の作業で張り綱全体を短くすることができるので便利なんですが、デメリットとしては余ったロープが目立ってしまうこと。
そこで立ち上げ後、私は余ったロープをこんな感じで引っかけて処理しています。
②の方法は、自在金具側に新しいコブを作り、引きしろをかせぐ方法。
これだと余りの部分は目立ちにくいですが、余った部分があまりにも長いとやはりブサイクになりがちなので、くくるなりして対処します。
以上、張り綱が長すぎた場合の対処法ですが、そもそも張り綱自体を適正な長さにカットしてしまうというのが手っ取り早い方法です。
ただ、そのときのキャンプスタイルや気分によってポールの長さを変えたり、設営方法を変えたりする方は、ある程度の余裕を持ち、想定される一番長い張り綱の長さを残しておく必要があります。
このことについては長くなってしまいそうなので、また別記事でお話しできればなぁと思います^ - ^
再び話を戻して設営の続きへ。
左右45°に開き、それぞれをペグダウン。
さあ、いよいよ立ち上げ! の前にちょこっと準備。
まず、ポールを立ち上げた時、石突(底の部分)が正しい位置にくるよう目印をつけておきます。
土のサイトなら足で簡単に目印をつけられますし、目印用のペグを仮で打っておくのも1つの方法。
けど慣れてくれば、まぁ〜適当でもいいかなっ笑
次に、このままだとテンションがかかりすぎてポールを立ち上げられないので、自在金具で張り綱を緩めておく必要があります。
理由としては、ポールの長さに合わせた張り綱(長さ1とする)は立ち上がった時、1.4〜1.5倍の長さになるから。
この話の詳細についてもまたの機会に(^-^)
とりあえず今は、緩めておく必要があると覚えておいてください。
まずは、どちらか片方を立ち上げます。
一気に垂直の状態まで立ち上げようとすると倒れてしまうので、ポールを内側にねかせた状態で。
ここで立ち上げと同時にもう片方のポール先端が抜けてしまいますが、今は気にしなくてもOKです(^^)
続いてもう片方のポールに張り綱を差し込み、少し立ち上げ。
この状態までくると、そう簡単に倒れることはありません。
あとは両方のバランスを見ながら少しずつ張り綱のテンションをかけ、ポールの底が先ほどの適正な位置にくるまで立ち上げていきます。
もちろん2人いれば、両方のポールを一気に立ち上げてしまってもいいですが、今回はあえて1人設営編ということで=(^.^)=
前後のポールは一直線になるように!!
この時点できれいにできていれば、完成形もきれいに仕上がると言ってもいいほどです(^o^)
サイドの張り綱ペグダウン〜完成
いよいよ設営も終盤。
タープ本体の取り付けループやグロメットに張り綱をつなげ、ペグダウンしていきます。
逆に上の2枚の写真のように、左右どちらかに寄ってしまうとシワができてしまい、きれいに張ることができないので、ここはぜひ意識してみてください。
余談ですが私の場合、タープ本体と張り綱の接続にカラビナ(100均で購入したもの)を使用していますが、本来なら結索して(ロープを結んで)取り付けるのが正しいでしょう。
その理由は、安価なカラビナだとやはり安全が保証された強度がないから。
結索をしてると設営に時間がかかるということと、過去かなりの強風においても破損したことがないので使い続けていますが、ここは本来の方法を知りつつ、自己責任でお願いいたしますm(__)m
最後に全体のバランスを見ながらそれぞれの張り綱のテンションをかけ、完成です!
ここでも張り綱の引きしろが無かった場合、新しいコブを作って調整しましょう。
いかがでしょう??
我ながら、まずまずの完成度かと^ - ^
ペグダウンの注意点
タープに限らず、テントの設営などキャンプでは必ず出てくるペグの取り扱い。
ペグダウンは、ペグと張り綱が垂直(90°)になるようにするのが基本なんですが、これに関しては自分が設営したい張り綱の長さによってほんと微妙に変わってきます。
そこで私が統一して意識してるのは、地面と約60°の角度をつけてペグダウンすること!
この角度が緩かったり、きつすぎたりするとペグが抜けやすくなり、大惨事にもなりかねないので、ぜひ意識してください(^^)
とくに風が強い日や雨降り後の地面が緩い日は要注意ですよ〜
また、上の写真のようにペグが逆になることはめったにないでしょうが、張り綱の引っかかりが下すぎるようなことは起こり得ます。
強度が保てない上、最悪の場合は張り綱が抜けてしまうなんてこともあり得るので、ぜひチェックしておいてくださいね(^ ^)
撤収についても少し
つい設営ばかりに気を取られがちですが、ここでは撤収についても少し触れておきます(^ ^)
基本は設営の逆手順で
何事についても多く当てはまることですが、撤収作業は設営の逆手順で行うとスムーズです。
まずは、サイドの張り綱からテンションを緩め、外していきます。
打ち込んだペグが抜けにくい場合は、ハンマーの尖った部分をペグの穴に差し、左右に回しながら動かすと抜けやすいです。
ペグをなくさないようにするため、張り綱を少し緩めた時点でペグから先に撤収しましょう!!
次にメインの張り綱を少し緩め(倒れない程度に少しだけ)、片方のポールを抜く。
もう片方のポールが倒れないよう、タープ本体を持ってテンションをかけたまま、ポールの方に移動してもう一方のポール抜けば1人でも安全に撤収できます(^^)
収納もきれいに
最後に私が心がけていることは、いつも同じ状態で収納しておくこと。
例えば、
自在金具の部分は一番伸ばした状態に戻しておく。
張り綱のくくり方は種類に応じていつも同じ。収納するときは設営で順番が早いものが上にくるように。
タープ本体もなるべくきれいな状態で。
などなど...
そんなに神経質になる必要はないかと思いますが、いつもどおりのきれいな撤収が次のスムーズな設営につながるのです(^O^)
ぜひご参考までに。
美しく張ったタープでサイトを飾ろう!
思ったよりボリュームのある内容になってしまいましたが、いかがだったでしょう?
今回ご紹介した内容は、これまでのキャンプを通じて私なりにいろいろと試し、今現在は落ち着いている設営方法です。
もっと応用的な設営方法があったりもしますが、まずは基本的なやり方を身につけ、きれいに張ることを意識した方が設営レベルは上がるかと思います^_^
タープって言ってしまえばただの1枚布なのに、こと設営となると意外に奥が深いんですよね〜
上手に設営するだけでなく、安全面に通じる内容もあったと思うので、ぜひ参考にしていただければ幸いです(^^)
そして、バッチリ決まったタープの下でビールでも飲んじゃってください笑
ではまたの機会に(*^^*)