どこよりも詳しくお伝えします!ダウンシュラフの洗濯方法。
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以前に、シュラフ(寝袋)は定期的に洗うべきだというお話をしました。

 

なんせ人間は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかき、その中に含まれる塩分や脂分でシュラフは汚れるって言うんですからず〜っと放っておくわけにはいきません。

とは言っても、皆さんダウンシュラフとなると躊躇してしまう( ゚д゚)
ってのが本音ではないでしょうか!?

 

化繊のシュラフなら家の布団と同じ感覚で洗えちゃうけど、羽毛が詰められたダウンシュラフを洗って失敗するのが怖い。

何を隠そう、私もその一人でした。

 

ナンガさんのホームページによると、ダウンのシュラフを洗うと質が下がるというのは間違いらしく、むしろ、正しく洗うことでフワフワのダウンがよみがえるとのこと!

そこで、今回思い切って自宅で洗濯したところ、見事に成功することができたので、その模様をお伝えしたいと思います(^o^)

 

今回の洗濯をする前にネットやYouTubeで情報収集したものの、いくつかの疑問点があり、完全には解決できるものが無かったので、この記事が皆さんの後押しになれば何よりです(^^)

今回洗濯したのはコレ!〜洗うと決断するまで〜

キャンパーの皆さんなら今や知らない人はいないであろう、ナンガ(NANGA)のシュラフ。

 

そして今回洗濯するのは、オーロラライト 750 DX(AURORA light 750 DX)というモデル。

厳冬期にも使用できるほどのスペックで、かなりダウンの量が多いモデルです。

 

このシュラフを買ったのは約3年前。

それからキャンプや登山で使用したものの、冬以外は暑いほど高スペックなシュラフなので、使用回数としてはそれほど多くはない。

見た目に分かるほどの汚れはありませんが、最近は半乾き臭のようなものを感じるようになってきたので、なんとかせねばと考えるように(p_-)

 

過去にコツコツと500円貯金をして買った大切なシュラフだったので、洗濯するのをかなり怖がってました^^;笑

別に洗濯しなくたって、ナンガのクリーニングサービスもある。

 

自宅での洗濯か? もしくはクリーニングか??

数日迷った結果、およそ8000円かかるナンガのクリーニング代をケチって自宅で洗濯する決断をしたわけです笑

 

しかしナンガのクリーニング高い... (・_・)

 

ナンガの動画にあった「洗ってこそ、ダウンシュラフなんです。」という言葉も洗濯することへの後押しに。

まあ、洗濯当日は天気もよかったしね(^^)

洗濯の手順

それでは、これから今回私がおこなった洗濯の手順を詳しくお伝えしていきます^_^

洗い

まず洗う工程についてですが、手洗い or 洗濯機のどちらがよいのか?という話から。

 

実際にナンガのホームページにも洗濯機での洗濯OKと記載があります。

ただ、縦型の洗濯機だとシュラフが浮いてきてうまく洗えないとの情報もあり、気になったのでここはナンガさんへ確認することに。

ポイント
基本的には洗濯機での洗濯は可能。
ただし、オーロラやオーロラライトシリーズは生地に防水加工が施されているため、洗濯機ではうまく洗えない恐れがあるらしいです。
このことから、お風呂などでの手洗いがオススメとのこと。

しかも、試しに自宅の洗濯機に入れてみたところ、ダウン量が750gともなると、シュラフのボリュームがありすぎて、容量11kgの洗濯機でもこの様子(-_-;)

これでは洗うの厳しそう...(・_・;)

 

偶然にもウチはドラム式の洗濯機だったので最初はラッキーと思っていたのですが、これらの理由から結局手洗いをすることに(^_^;)
もしもシュラフの種類によって洗濯機の使用が可能な場合は、以下の洗い〜すすぎを飛ばしてご覧くださいね。
その場合は、ジッパーを閉めることと、洗濯ネットに入れることをお忘れなく!
また、設定は洗濯機の「毛布洗いコース」で!
(もしかしたら、シュラフは裏返したほうがいいかも!?)
かなり前置きが長くなりましたが、ここから実際の手洗いの様子をお伝えしていきます。

まず、表面に防水加工が施されていることもあり、シュラフは裏返しにします。

汚れを落とすという意味でもこのほうがいいかな!?

このとき、ジッパーは閉めておいてくださいね。

 

今回はお風呂の浴槽で洗うことにしました。

温度設定は30℃くらいのぬるま湯がベターとのことでそれ位に。

 

使った洗剤は「グランジャーズ(Grangers)のダウン用クリーナー」。

登山用品店やパタゴニアで販売してるやつです。
前に買っててよかった(^^)

 

お湯の量はシュラフが浸かるくらいでいいと思います。
洗剤はお湯の量に合わせてキャップ2杯分を投入。

ポイント
洗剤に関しては、市販されてるエマールなどの中性洗剤でもOK。
ただし、柔軟剤はダウンがへたる可能性があるらしいので、絶対に使わないでください!

いよいよ手洗い。

足で踏んで洗うのも悪くないと思いますが、なんとなく丁寧なほうがいいのかなぁと考え、頑張って手洗いすることに笑

 

最初はダウンが空気を含んでて、なかなかお湯に馴染みませんでしたが、何回か洗ってるうちにしぼんできました。

 

一度お湯を換えようとシュラフを出してみましたが、思っていたよりも汚れは出ていませんでした。

ちなみに、浴槽内で洗うときは突起物でシュラフを破らないように注意してくださいね。

 

動画の様子↓

すすぎ

あとは洗剤が残らないよう、新しいお湯に換えて同じ作業を繰り返すだけ。

とは言いつつ、ここまでけっこうな労力が必要です(^_^;)

 

洗剤の成分が残らないよう念入りに。

この日はすすぎの作業を3回実施しました。

脱水

脱水はシュラフの両端を持ち、絞るようにしておこないます。

このときばかりは2人いないと厳しいですね〜

 

シュラフが破れる恐れがあるため、洗濯機での脱水は避けましょう!

乾燥

(1日目)

脱水後、ベランダに移動し干すことに。

なるべく風が通ったほうが乾燥が早いとのことで、物干し竿を2本並べて引っ掛けます。

 

場所は日陰のほうがよいらしいのですが、理由としては紫外線の影響で生地が痛むからとのこと。

個人的には早く乾いて欲しかったので、そこはあまり気にせず干しました笑

 

それから夕方まで5時間ほど放置。

取り込んだシュラフを見て驚愕でした。

なんと、洗う前の面影がまったくないほどぺったんこに(ToT)

 

やってしまった...
失敗や。

どうしようもない不安を抱きながらも日が沈んだので、この日は仕方なくクローゼットの中で部屋干しすることに。

 

(2日目)

翌朝、クローゼットから出したシュラフの状態は変わることなく、ここは祈るような気持ちで再びベランダへ干すことに。

 

日にかざしてみると、まだまだ中のダウンが濡れているようで、互いにひっついてかなり偏った様子でした。

時々、手でパンパンとかるくたたいて、ほぐすようにしながら干したほうがいいそうです。

 

(3日目)

そして迎えた3日目。

この日の夕方まで干したところ、ほんの少しだけフワッと感は出たか!?

けど、まだまだダウンの偏りは否めない(-_-;)

 

(7日目)

3日目から数日間、用事や仕事で様子をみることができなかったため、しばらく部屋干しのまま放置。

 

7日目のベランダ干しを終えた頃には、かなり元の状態まで復活しました!

外側、内側ともにフワッと感が出て、もうこのままキャンプで使えそうな感じ。

ほんとよかった〜(*´ω`*)

 

そのままでもいいかな〜
とも思いましたが、もう少し完璧に仕上げたかったのと、さらなる期待を込めて近所のコインランドリーへ。

 

使用したのは23kgの大型乾燥機。

ダウンの偏りをさらに解消するため、一緒にテニスボールを2個入れて待つこと8分間。

 

乾燥機から出した瞬間。
それはもう感動でした(^○^)

乾燥前に比べてもうワンランクふわっと感が増した様子で、なんなら洗濯前よりも状態が良くなったんじゃないかと感じるほどに!!

 

仕上がりの様子はこんなの↓

 

チョット注意!
ナンガさんによると、まれに乾燥機の使用によるシュラフの破れの報告があるらしく、使用はあくまで自己責任でおこなってください。
乾燥機に入れる場合はネットに入れ、中温以下でとのこと。
※今回はダウンの偏りを取りたかったので、広げた状態で乾燥機に入れております。

 

もし、はみ出したダウンがあった場合は、コロコロなどで処理してください。

仕上げとしてシュラフの表面に防水スプレーをかけてもいいみたいですが、今回はそれほど防水性の低下はないものと考え、そのままにしておきました(^^)

洗濯か?クリーニングか?

さてここまで手洗いでの洗濯方法をご紹介してきましたが、ぶっちゃけ骨の折れる作業。

もちろんクリーニングというプロに任せる選択肢も有効なわけです。

 

そこで選ぶ際にポイントとなってくるのがお金と時間ですよね〜

以下にそれぞれの方法でかかってくる費用と時間をまとめてみました。

 

費用 時間
自分で洗濯 1000〜2000円
(洗剤の費用・モノによっては数百円程度)
約1周間
(天候による)
ナンガのクリーニング 7810円
(送料・代引手数料込み)
約1ヶ月半
白洋舎 3850円
(事前見積り)
約1ヶ月
ホワイト急便 2000円〜3000円
(事前見積り)
約1周間

※各クリーニングの料金は2021年9月現在のもの

※クリーニング店の場合、料金や納期は事前見積りとなっており、実際どれくらいになるかは持ち込んで問い合わせてみてください。

 

ナンガのクリーニングサービスで、まず目が行くのが料金の高さ。

料金が高い理由として、どうやらここ数年はダウンシュラフの出荷量も多く、クリーニングにかかる労力も増えたことから料金を高めに設定せざるを得ないとのこと。

送料と代引き手数料も含まれるため、仕方ない部分もありますが...

 

あと、ナンガのクリーニングを利用する上で覚えておきたいのは、ダウンの量が違っても料金は同じということ。

例えば、同じオーロラライトでも、ダウンの量が900でも350でも料金は同じ。
なので350や450のように薄手のシュラフをクリーニングに出す際には、どうしても割高感を感じてしまうのです(-_-;)

 

意外と盲点なのが、地元のクリーニング店に出すという方法ではないでしょうか?

ナンガに比べると料金面でも安くすみ、比較的仕上がりも早いことから使ってみる価値は充分あると思います^_^

 

今回は、白洋舎ホワイト急便の2社に問い合わせて確認した情報ですが、これ以外にも皆さんの近所でダウンシュラフのクリーニングができる店舗があれば、そちらを利用するのも1つの方法ですね。

 

あとは気長に向き合える気持ちがあるかどうか?といったところ。

自宅での洗濯とクリーニングの利用。
どちらも一長一短あるかと思います。

 

もしかしたら、私も来シーズンは地元のクリーニング店を利用するかもしれません(^^)

シュラフは大切なアイテム。ダウンを正しく洗って長く使おう!

自宅でのダウンシュラフの洗い方。いかがでしたでしょうか?

 

私は今回やってみて、正直大変だと思いました^^;

けど終わってみたら、ほんとにやってよかったです!

だって次の冬キャンプは快適に眠ることができるんですから♪

 

今回洗ったのは冬で使うシュラフでしたが、洗濯やクリーニングにはそれなりの時間と労力がかかるため、シーズンオフにメンテするのがいいかもですね(^^)

 

自宅で洗濯するかクリーニングを利用するかは人それぞれですが、いずれにしても汚れたまま使い続けたり、保管しておくのは間違いです。

高価で大切なものだからこそ、正しいメンテナンスを。

 

最初は怖い気持ちもありますが、自宅での洗濯を思い立った方はぜひ挑戦してみてください(*^^*)

 

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