皆さんは、お泊まりキャンプで朝目を覚ますと、テントの内側が水滴でびっしょり(ToT)
なんて経験はないでしょうか??
これに関しては、ほぼ全ての方が経験あるかと思います。
そう、その正体は”結露”。
機密性や断熱性に優れる家とは違い、テントで就寝するキャンプにおいては、完全に結露を防ぐことは難しいでしょう。
そこで今回は、なるべく結露を起こしにくくするちょっとした工夫と対処方法についてお話ししたいと思います。
どうか最後までお付き合いを(^ ^)
目次
結露の原因
そもそも、なぜ結露が起きてしまうのでしょうか??
べつに雨漏りしてるわけでもないのに不思議ですよね〜
まずは、その原因について考えてみたいと思います。
テント内外の気温差
最も一般的で根本的な理由がこれでしょう。
「冷たい飲み物を入れたコップの外側に、びっしょりと水滴がついてる」という現象は、誰しもが経験あるかと思います。
結露は、空気中の水分が水滴となって現れた現象ですが、テントの外側と内側の気温差が大きくなれば発生しやすくなります。
空気中に含むことができる最大水蒸気量は、気温が高いほど多くなり、逆に気温が低いと少なくなります。
そして、その範囲を超えてしまったとき、空気中の水分が水滴となって姿を現します。(この時の温度を「露点」という)
これが気温の低い冬に結露が起こりやすいと言われる理由ですね(^^)
また、そもそも湿度が高い(空気中の水分が多い)ほど、結露が起こりやすいともいえます。
テント内の湿度
先ほどお話ししたように、湿度が上がれば結露は起きやすくなります。
人には不感蒸泄(ふかんじょうせつ)というものがあり、意識せずとも呼気や皮膚から一日約900mlの水分を失っています。
当然、就寝中もそれなりの水分を排泄していることからテント内の湿度が上がり、これがキャンプという地面からの湿気が多い状況と重なって結露が起こりやすくなってるんですね。
結露の対策
換気をする
まず、最もお手軽にできる対策がこれでしょう。
ツールームテントなどの大型テントから登山で使うような小型テントまで、大抵のテントには換気するためのベンチレーションが備えられてるかと思います。
これを開けておくことでテント内の通気性が良くなり、ある程度の湿気を排出することが期待できます。
結露しにくいテント素材をchoice
結露の発生にはテントの素材も関係しており、断熱性の低いポリエステルなどのテントだと結露が発生しやすくなります。
逆にコットンなど、吸湿性や通気性に優れたテントなら結露に悩まされること無し!
私はテンマクの「サーカスコットン」というテントを所有しており、こちらはコットン100%のテントですが、真冬のキャンプでも結露したことは一度もありません(^^)
ただし、コットンとなると重くなってしまうのが懸念される点。
ここ数年、ポリエステルとコットンの良いとこ取りをした「ポリコットン」なるテントが流行していますが、ある程度重量を抑えつつ、結露しにくいことも人気の理由かと思います^_^
以前にサーカスコットンの記事も書いてるので、ぜひこちらもご覧ください↓
起きてしまった結露への対処
先ほどは、なるべく結露が起きないようにする対策についてお話ししましたが、ポリエステル系のテントを使ってる場合、完全に結露を無くすことは正直無理かと思います^^;
ベンチレーションには気を遣うものの、大型の出入り口を開けたまま寝るわけにもいかないし、冬キャンプで気温差を気にして、暖房を使わないなんてことは現実的ではないと思います。
だって寒いの嫌でしょ!?笑
私自身、ポリエステル系のテントも愛用しています。
そこで、結露を起こさないということにはあまり神経質にならず、結露した後にきちんと対処することを意識しています!
気にしすぎると楽しくなくなるのでね(^ν^)
キャンプにはある程度の割り切りも大事!笑
まずは換気!
キャンプ2日目の朝。
朝食を食べて少し落ち着いた頃、テント前後の出入り口を開放して換気しています。
小さなベンチレーションだけでは結露を取るに不十分で、大きな出入り口を開放します。
その日の天候にもよりますが、このようにテント内に風を通すイメージで換気すると、短時間で結露が乾いてくれます。
とにかく拭く!!
個人的に最も効果的だと思ってるのが結露した水滴を拭くこと。
当たり前かもしれませんが、なるべく早い段階で水滴を拭いてあげると、テントの乾燥時間を短縮することに繋がります。
水滴を拭いた後、換気することでテントの乾燥はバッチリ!
テントをちょっと拭いただけでこれだけの水が(゚ω゚)!
チェックアウトまでの時間に余裕があったり、少しの結露なら換気するだけでも事足りるかもしれませんが、水滴を拭くことはやはり一番の対策と言えるでしょう^ ^
スカートへの対処
テントのスカートとは、外部からの冷気の侵入を防ぐ装備で、とくに冬キャンプや風が強い日には心強い機能です。
その反面、地面に接していることから湿気で濡れてしまい、乾燥しにくいという少々困った一面も(^_^;)
そんなスカートへの対処に、ペグを使うことをオススメします!
具体的な方法としては、スカートの近くにペグダウンし、スカートに付いてるループを引っかけるだけ。
要はこれでスカートを少し持ち上げ、地面との隙間をつくることで乾燥しやすくするんです。
ほんのちょっとしたことですが、意外と乾燥時間を短縮することができますよ〜
結露とうまく向き合って、気持ちのいい撤収を♪
以上が、これまでの経験から実践している個人的な対処法になります。
とくに難しいことをしてるわけではありませんが、ポイントは撤収までの時間管理ってとこですかね^ - ^
私的には、テントを結露させないことよりも、結露してしまった後にどうするかが大切だと思います。
冬キャンプで取り上げられがちな結露問題ですが、実際は一年中結露するのでね^^;
結露した水分を放ったままテントを収納してしまうと、カビやテントが痛む原因になります。
撤収日は多少の疲れもありますが、あとひと頑張り!
次のキャンプを気持ちよく過ごすには、気持ちよく撤収することです。
テントは決して安くないギアなので、きちんと乾燥させ、なるべく長く愛用していけるよう、結露にも気をつかってくださいね( ^ω^ )